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学校と保護者のイイ関係

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 10月が早足で通り過ぎていこうとしています。
 晩秋の日本最北端では、神々しいオレンジの大きな夕日が海に、丘に、街並みに沈むのをとても早い時間に見られる時期になりました。(湾のどの位置から見るかで、海にも丘にも街並みの向こうにも沈む夕陽です)
 午後4時半を過ぎると、もはやあたりは漆黒の暗闇となってしまいます…。

 さて、10月を振り返れば、PTAの北海道研究大会が稚内を会場に行われたことが忘れられません。
 「子育ては、人づくり・まちづくり」をテーマに、『子育て平和都市宣言』の街稚内で行うにふさわしい大会にしよう、子育て運動を学校・家庭・地域ぐるみで展開している稚内にふさわしいおもてなしをしようを合言葉に大会準備が進められました。
 その中で、わが宗谷中学校と沿岸3小学校のPTA会長さんが大活躍したのが、夜の『会員交流会』。宴の名前は、“結と絆の宴”。全道から集まった保護者・教員が一献傾けながら、語り合いながら、楽しいアトラクションを通じて、「仲間」としての結びつきと絆を強めよう、深めようという会です。

 この交流会。たまたま担当となったのは、われらの沿岸PTA。何とか、会長たちに出番を用意し、がんばってもらえないかなと問いかけたところ、
「それじゃあ、我々ができる、おもてなしをしようか…」
と、“漁師”を生業としている4人のPTA会長が考え付いたのは…

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 自分たちが獲っている「宗谷のホタテ」、冷たくも栄養たっぷりの北の海で育ち、うまみがぎゅっとつまった「宗谷のホタテ」を、自ら貝からはずして生のまま食べてもらおうという趣向です。
 会場の皆さん、大喜び。真っ先に、興味深そうにステージに歩み寄った、赤シャツのおじさんは、大会講演講師の小野田正利先生。会長たちがさばいた300枚の活貝は、あっという間に売り切れです。

 次のアトラクションは、「宗谷の水だこ」の重量当て。これも、わがPTAの畑会長が自ら「いさり漁」で獲ってきたものです。
「今日は時化(しけ)で、大だこは獲ってこれなかったわ」
と残念がっていましたが、2匹で12kgの代物でした。
 このアトラクションにも会場は沸き、ゲームの後には「宗谷の水だこ」の刺身もふるまい、これまた大喜びされました。

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 PTA研究大会ですから、PTA会長の活躍は当たり前かもしれません。でも、次の日は、早朝の暗いうちから沖に出る会長たちです。そんな中でも出番に応えてくれるところが何ともすごいと思いませんか?

 ところで、PTA会長の周りでちょろちょろしているのは、沿岸校の校長や教頭です。ホタテを配ったり、タコを配ったり、宗谷の海の幸とPTA会長の仕事の紹介などしています。
 また、翌日の全体会・講演会には、1200名入る文化センター大ホールにたくさんの参加者が集まりました。稚内と宗谷管内からは、たくさんのPTAの皆さんと、たくさんの先生方がつめかけました。そして、分科会・全体会の会場準備、裏方にも先生方もPTAの「T」として大勢関わっています。
 これが稚内と宗谷のPとTの関係です。沿岸PTA会長が出番に応えてくれた背景には、日常からPとTの信頼関係があると思っています。ちょっと偉そうですが…。

 子どもや学校に課題がないところはありません。課題があるから子どもであり、課題を通じて学び合い成長する場が学校です。
 課題が生まれた時に、不安や不満や要望を保護者は学校に対してもちます。時には平穏でない場面が生まれてくるのは、どこの学校でも起きることです。
 そんな時でも子どもを真ん中において、力を合わせて子育て教育に向かおうと、稚内・宗谷の学校、本校でもがんばっています。
 学校と保護者は子どもを育てる「パートナー」。どちらが欠けても子どもの健やかな成長は望めません。そして、相手を信頼しようとして関わると、信頼返しが案外あるものです。
 小野田正利先生の講演からも、これまでのスタンスでよかったんだと、勇気をもらいました。
 子ども達は、まだまだ成長させねばなりません。学校と保護者の絆をいっそう深め、地域の応援をうんともらえるように学校をさらに開いていくように、がんばっていきたいと思っています。

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 小野田先生の講演が素晴らしく感動的だったので、購入した本。親と教師がつながるヒントが満載です。