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答辞発表会―3年間で体験し、気づき学んだ多くのこと

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 本校で『答辞発表会』が行われました。
 この会は、卒業する3年生全員が自分の3年間の体験を振り返り、心に強く残ったこと、そこから気づき学んだこと、これからの決意等を文章にまとめたものを発表する機会です。
 発表会には、1年生2年生の後輩達、教職員、保護者、沿岸3小学校の校長先生が観客として参加しています。

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 その中で、ちょっぴり緊張感を醸し出しながらも、3年生はみな、実に堂々と発表を行いました。それはたぶん、自分が文章にしたためた内容に嘘偽りがなく、限りなく本音に近い等身大の自分を発表するのだという自負とそれを表現しても受けとめてもらえるのだという安心感があったからだと、発表を終えて理解することができました。
 卒業生が11名という、小規模中学校ならではの取り組みですが、卒業生にとっても、在校生にとっても、そして見守る大人たちにもとっても貴重な機会となりました。
 それは、卒業生の成長を確認できる喜びの会だけではない機会になったからです。
 在校生もきっと一人ひとり何かを学ぶことができたでしょう。
 でも、一番学ぶことができたのは、その場にいた大人であり、特にわれわれ教職員だったように感じました。

 発表内容は、各自が強く心に残った体験、心に刻む出来事や感情をもとにしているので、ケースは様々です。でも、多く語られていた場面は、学級や部活にまつわる仲間との関わりのところでした。
 学級で起きた人間関係のトラブルのこと、部活の中で心に湧いた負の感情やそれを出せずにいた苦しみ、挑戦はしてみたものの失敗してしまった体験、文化祭の発表を創りあげるまでの葛藤、自分の弱さや嫌いな自分を発見した悲しさ…。
 3年生の一生懸命さや笑顔の裏に、そんな苦しみ、悲しみ、葛藤があったことを新参者の私にはわかりませんでした。

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 一人ひとりの発表は、実にドラマに満ちたものでした。
 発表は、苦しみや悲しみ、葛藤から逃げずに立ち向かい、仲間同士が背を向けずにぶつかり合ったことを通じて、喜びの結末を迎えたことや辛いことから得た学びと教訓にあふれていたからです。心が揺さぶられました。

 3年生が学んだことは、数多いものでした。
・相手を敬うことで、相手とのつながりを創り出すことが可能になったこと。
・自分の足らなさ、そこに気づいたこと。
・人とのつながり、仲間の大切さ。
・仲間がいたから自分が成長できたこと。
・努力すればするだけ自分を高めることができること。
・始めはうまくいかなくても、挑戦を続けることでやり遂げることはできること。
・あきらめずに努力して、何かをやり遂げたことは自信になること。
・物事を一から創りあげる楽しさ。
・周囲の笑顔を見ると楽しい気持ちになること。
・傷ついてわかることもあること。
・人を傷つけ、自分の傷ついた分たくさんのことを学べたこと。
・人は、変われるということ。
 3年間で本当に良い学びをしたんだな。彼らは自分たちでそれをしてきたのです。

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 驚かされたことは、まだありました。
・嫌いだったことが好きになった人。
・苦手なことができるようになった人がいること。
そして、
・学級や仲間の関係が、良い方向に変化してきたこと。

 そうした変化の要因をこんな言葉で伝えてくれました。
・失敗から学んだこと。
・まずやってみたら、意外と楽しいと思えたこと。
・苦手なことから逃げずに立ち向かったこと。
・怖いことに尻込みせずに立ち向かったこと。
・このまま終わりたくないと思ったこと。
・仲間の応援に応えたいと思ったこと。
・周囲の励ましや支えがあったこと。
・仲間と共に、みんなで挑戦したこと。

 改めて、教育とは何か、指導とは何かを考えさせるのに十分な3年生の発表でした。それが、「われわれ教職員が一番学べた機会だった」と、感じた理由です。

 3年生は、これからの自分にこんな決意をもっていました。
・何事にも挑戦したい。
・信頼を裏切らない生き方をしたい。
・人の役に立つ人間になりたい。
・自分をしっかりもった人になりたい。
・心が強い人間になりたい。
・自分がなりたいと思えるような大人になりたい。

 3年生皆、仲間と両親と先生方への感謝の気持ちをもって発表していました。その心を忘れない限り、自分がなりたい自分に高まることは可能でしょう。いや、高まろうとする歩みを止めない人間として宗谷中を育っていくことでしょう。

 3年間、どろどろした場面に遭遇したり、深刻に悩むことがありつつも、子どもと向き合い成長の関わり続けてくれた担任の牧野先生、3年生部会の一員で「答辞」作成の指導をしてくれた田中先生、大変お疲れ様です。
 3年生の土台をつくり支え続け、最大の応援団であった保護者の皆さんと沿岸3小学校の校長先生はじめ先生方に心から感謝申し上げます。

 さて、明日は登校日で総練習。そして11日(月)はいよいよ卒業式です。
 またしても「暴風雪」が危惧されている宗谷地方ですが、きっと晴れやかな卒業式になることでしょう。

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