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えび籠作り―名人とお父さんの手ほどきで

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 宗谷中恒例の(?)「えび籠作り実習」を7日に行いました。
 「エビ籠作り実習」は、実際に前浜沖でホッカイシマエビを獲るための「エビ籠」を自分達で組み立てる作業学習です。
 これは、産業学習の1つとして1年生が体験的に学ぶ学習です。今回組み立てた「エビ籠」は、来週以降の漁協から許可された期間の中で海に沈めてエビを獲る、「エビ籠漁体験」に使用します。

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 当たり前ですが、実際に海に沈めてエビが入る(獲れる)ような籠を作るのは、子ども達だけでできるものではありません。勿論、素人の教員にもそれはできません。
 また、エビは「籠」の良し悪しで獲れ方も違うとのこと。潮に流されず、エビが網を伝って中に入っていくようなしっかりとした「籠」でなければ、よく獲れないようです。
 そこで、エビ獲り名人を講師に迎え、お父さん方の力も借りて学習を成立させています。今年も、清浜在住の名人=叶野さんと7人のお父さん方が、お仕事の後にお手伝いに集まってくれました。

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 学習は、3つのグループに分かれて、叶野さんから組み立て方を教わり、お父さん方がそれを子ども達に伝えながら進みました。
 初めての作業にとまどいながらも、子ども達は一生懸命取り組んでいました。

 お父さんが漁師であっても、その仕事ぶりを実際に見たり、手伝ったりする経験はほとんどないというのが子ども達の実態です。また、作業用の道具もみな初めて見るようなものばかり。リングを網に通していく作業、網の縛り方、全て専門的な仕事です。周囲で見ている教師も、「へえ~」とその手さばきに感心するような作業です。
 よく見ていたつもりでも、実際に真似してやろうとするとうまくいかない。
 お父さん方が笑いながら手取り足取り指導です。

 それぞれの班がエビ籠を組み立て終わるのに、約2時間半の作業でした。
 本当にお疲れ様。

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「お父さんの、手さばき、どうですか?!」
お父さんの娘さんに訊いてみました。
「いいんじゃないですか?」
お父さん、娘がほめてくれましたよ!

「作業してみて、どうだった?」
男子に訊いてみました。
「難しかった…」
「こんなに難しいと思わなかった?」
「うん」
素直な感想が返ってきました。

 お父さんや地域の人たちが行っている仕事を実際に体験して働くことの大変さや喜びを感じること、漁業の仕事や地域への誇りを育むこと、それらを通じて子ども達にも自尊感情を育てること…そうしたことをねらった、エビ籠作り実習。
 地域の方とお父さん方の力をお借りして、今年も無事終えることができました。

 来る「エビ籠漁」が大漁でありますように!

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