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小中スポーツ交流―みんな満足したひととき

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「お疲れ様。今日はどうでしたか?」 「楽しかった!」
「何が楽しかったですか?」 「う~ん、全部!」
「そう、全部楽しかったの」 「3つとも、全部できたから!」
「今日はどうでしたか?」  「楽しかった! 最初っから、ゆかいすぎた!」
「今日はどうでしたか?」  「中学生の説明がわかりやすかったです!」

 沿岸小学校の子ども達が、皆、満足し上気した顔で宗谷中の玄関を後にします。
「ありがとうございました!」
 最後に、元気の良いお礼の言葉を玄関に響かせて、帰って行きました。
「さようなら~!」
 宗谷中生を代表して(?)、バドミントン部の生徒が笑顔で見送ってくれました。

 9月24日、沿岸小中スポーツ交流が行われました。

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 沿岸小中スポーツ交流は、沿岸の3つ小学校の5・6年生が中学校に集い、中学生のコーディネート・コーチ・運営でスポーツを楽しむ機会です。
 宗谷中にある3つの運動クラブがお世話役を引き受け、野球・卓球・羽球の3つのスポーツを中学生の指示・コーチ・アドバイスのもとで、小学生が楽しみます。
 中学生は、練習メニューを提示したり、手本を示したり、相手になってあげたり、上手にできるようにアドバイスやコーチングをしたりします。童心に返って(?)、一緒になって楽しむ姿もあったりもします。
 たくさんの笑顔がこぼれます。
 真剣な表情もあります。
 歓声や笑い声があがり、激励の声が飛び交います。

「次、サクラ!」
 指名された小学生が出て行き、バットをにぎって構えます。
 小学校時代からつながりを大事にしている宗谷沿岸地域。また、保護者の多くが同じ漁業を生業としている地域なので、子ども達も学年が離れていてもだいたいわかっているようです。
 中学生は遠慮や照れもなく、小学生に指示を出し交流を進めています。

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 小中スポーツ交流の1番のねらいは、スポーツでも交流を通して児童生徒間や小中の連携を深めることです。これは、中1ギャップ克服の1つの手立てでもあります。
 その上で、交流を通して、中学生には「お世話して役だった」「先輩として面倒をみることができた」「小学生が喜んでくれた、ついてきてくれた」ということを体感させ、自己有用感を育みたい。
 小学生には、スポーツの楽しさや中学生への憧れを感じてもらい、宗谷中の部活動を知る機会になってもらいたい、というねらいが次にあります。

 本校には不登校の生徒はいません。
 1学年1学級、全校生徒34名の小さな小さな中学校ですから、それも当然と思われるかもしれません。でも、小中スポーツ交流のような取り組みを長年続けてきた成果かなとも思います。

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 また、本校では部活動に生徒全員加入という方針です。
 それは、小さな学校の宿命として、成立のための必要条件でもありますが、何より中学校生活の中で部活動にはやはり教育的な意義があり、部活動を通じて味わえる連帯感や感動を、みんなに体験してもらいたいという願いがあるからです。
 そして、本校の部活動はすべて運動部です。
 中学校生活を通じて、体と心を鍛え、互いに尊重し合う精神を子ども達に醸成したいという目標・願いがあります。それにはスポーツが適切だろうという思いからです。

 生徒の中にはスポーツ好きの子もいれば、そうでない子もいます。
 スポーツが得意な子もいれば、まだまだ能力が開発されておらずスポーツに自信を持てない子もいます。
 そんな子らが入り交じって作られているのが、宗谷中の3つの運動部です。
 得意不得意は別にして、スポーツに親しむ楽しさをみんなが味わい、仲間と汗を流して一心不乱に何かを追いかけ爽快感や達成感を感じる…。
 中学生になったら、どの子にもそういう体験をしてもらいたい。
 小中スポーツ交流がその第一歩になればと思っています。

「今日はすごく楽しかったし、中学校になったら
 どの部に入るか迷ったけど、楽しかったです。
 ありがとうございました。」
「去年も楽しかったけど、今年も楽しかったです。
 部活を選ぶ参考になって、とてもよかったです。」
「今日は、いろいろな部を体験できてよかったです。
 いろいろなことをして、すごく楽しかったです。
 楽しく交流が深められたので、よかったです。」
 閉会式で3つの小学校の代表の子が、感想を語ってくれました。
 
 小学生を見つめる宗谷中生も、何とも満足そうな表情でした。

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