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第2回管内教育研究大会―新たな時代の息吹

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 稚内南小学校を主会場に、第2回宗谷管内教育研究大会が開かれました。
 管内各市町村から600名を超える先生方、教育関係者が参加しました。
 午後、稚内南小学校体育館は、先生方で大入り満員、熱気にあふれました。
 午前中は、南小・南中・港小の南地区3校と大岬小・稚内西小中の5校で公開授業が行われ、参加者はそれぞれの学校に赴いてから集まってきています。授業を見、学校研究発表を聴き、授業教科や授業づくり・学校研究のあり方について討議してきた熱が、そのまま会場にもちこまれたかのようです。
 午前中の満足感と午後の分科会に対する期待感がかもしだした、開会式場の熱気でした。

 開会式では、稚内市表(おもて)教育長から祝辞でこんな激励をいただきました。
「宗谷は、若い先生が多い地域です。自分の子ども時代を思い起こしてみると、
 自分が影響を受けた、感銘を受けた先生方は、今にして思うと
 当時本当に若い先生でありました。
 若さは弱点でもあるけれども、強みでもあります。・・・」

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 離島を抱え、ほとんどの学校が「僻地指定」を受ける稚内、宗谷。
 管理職を除くと圧倒的多くが若い教員です。歴史的にずっとそれは続いています。
 新採用で赴任し、一定の経験を積むと他管内に転出してしまう…そんな歴史が繰り返されている宗谷の学校現場。そのことが、中堅どころの流出、核となる教員を生み出す困難さとなり、学校づくりの基盤の弱さとなっています。
 経験が求められる授業づくり・学級づくり、児童生徒理解・生徒指導力…若いメンバーが多いが故にまだまだ十分ではないという弱点があること、それは率直に宗谷の現状であり、これまでもそうでした。
 それを踏まえつつ、「若さ」を逆に武器にしてがんばれ、「若さ」は武器になるぞと穏やかな口調で表教育長は激励してくれました。
 われわれ管理職には、若い教員をしっかり支え、若さが武器にできるような学校づくりを頼む…というように聞こえました。

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 午後からの分科会は、各教科分科会と特別分科会が設定されました。
 私は、「いじめのない、明るい楽しい学校づくり」特別分科会に参加しました。
 小学校・中学校から各1本実践に基づくレポートが発表され、それを受けて小グループで論議が行われました。それぞれ、学校困難の事例を通じて、児童生徒理解、学校のあり方を見つめ直す内容で、大いに学ぶところがありました。
・子どもがおこす現象でその子を決めつけることなく、
 その裏を読み解くことが大事だ。
・子どもを信頼し、「困り感」を読み解く力を
 教師と学校がつけることが求められている。
・子どもは失敗する。失敗からどう学ばせるかが大事。
・周囲からの批判におびえて、失敗させまいとする指導をすると
 子どもとかみ合わなくなり、心を育てることにつながらない。
・子どもは未発達。「いじめ心」をもっていて何もおかしくはない。
・その芽を摘み取り、心が育つような教育、集団づくりを
 どう意図的組織的に取り組むか。
・一人ではできない。
 学校が組織として機能しなければ、問題解決の力を生まれない。
・そのためには、学校全体で状況や課題を共有することがまず必要だ。
・保護者にも率直に情報発信し、パートナーとして協力を求めていこう。
・子どもの成長、心育ちには、長いスパンが必要だ。
・小中が連携して、情報も共有し、連続的な教育活動がやはり求められている。・・・

 今までの学校づくりで大事にしてきたことを、実践報告や他校の校長・先生方の意見から再確認できたことに大いに勇気づけられました。

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 夜には、大会参加者の相互激励の機会=レセプションもあり、参加しました。
 公開学校の先生方や離島の先生方がたくさん集まり、青年教師が司会進行・運営を行い、たいへん明るく楽しく元気の出る集会でした。
 参加者で「フラワー」と「宗谷岬」を合唱し、集えた喜びとそれぞれの地での明日からのがんばり、今後も学び合う仲間として関係性を高めていこうという思いが1つになったかのようでした。

「管内の教職員がみんな集まる研究大会を、今年もやろう!」
 この呼びかけに、宗谷のほとんどの先生方が応えて、行われた第2回管内研。
 まずは大成功。新たな時代の息吹を定着させるため、総括活動と今後の展望づくりに主体的に関わっていこう、そんなふうに考えた9月28日でした。

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