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明日は運動会―生徒が主役、ポジティブに

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 今日は、運動会総練習でした。お昼をはさみ、午前と午後の3時間で実施です。
 気候はこの間続く低温状態。気温(たぶん)7~8℃。風は北風、心持ち強めの冷たい風。空はどんよりとした曇りで、日差しはほとんどなく、まったくもって寒い中での練習でした。

 しかし、さすが日本最北端で生まれ育った生徒達。
 七分ジャージですねをさらした子、途中で半袖になる子も。
 生徒会役員から今日の目標があり、「ハイ!」と元気に返事をして練習がスタートしました。

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 練習では、子ども達のたくさんのがんばりが見られました。
 特に、チーム対抗種目では、全員が気持ちの入った全力プレーをしていました。
・力の限りタイヤやロープを引っぱり合った『マッチョでGO!』
・『リレー』では、全員が自分のMAX(それ以上?)の走り
・心をひとつにしようという「せーの!」というリーダーの号令
・走る仲間への大きな声援
・勝利した時の素直な喜びの表現や拍手・・・
 一人ひとりみんなが、かっこよく、そして頼もしく見えました。

 全校のまとまりも見えました。
・生徒会役員の指示に対する「ハイ!」をいう返事
・相手チームのがんばりに対する拍手
・全校ジャンプは、これまでの最高に迫る11回でした!

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 係の仕事もすばやく、責任をもってやり遂げていました。
 リーダーの大きな指示の声も聞こえていました。
 さすが中学生。
 私が初めて経験する中学校の運動会総練習は、まさしく生徒が主役でした。

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 明日はいよいよ運動会本番です。
 総練習の後には、テントの組み立てなどの作業も、子ども達が行いました。
 子ども達がグランドから引き揚げた後には、お父さん方が大勢集まり、足場や単管を運んで、どんな天候でもびくともしない特別テントを手際よく組み立ててくれました。
 準備は万端です。

 カラッと晴れて温かな日…とはならないでしょうが、前日より天気予報は上向きです。予想最高気温は今日より温かな10℃前後。風は南西の風数m。
 今日の朝までついていた「傘マーク」もとれました。きっと、ほどほどの天候になるに違いありません。

 しかし! どんな天気になっても、子ども達は“Positive”を合言葉に、前向きに取り組み、そうなるために互いに励まし合い、チームでも全校でも団結しようと決意しています。
 保護者の皆さん、家族の皆さん、そして地域の皆さん、ぜひ宗谷中運動会にいらして下さい。
 そして、子ども達のがんばりに、熱い、大きな声援をどうか宜しくお願いいたします。

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(運動会種目で軽トラックを押すリレーアンカー達)

沿岸保小中交流会―地域に開かれた、授業づくりの共同

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 先週の15日、今年度の第1回宗谷沿岸保小中交流会が宗谷中学校を会場に行われました。
 宗谷沿岸地域(宗谷中校区)にあるすべての教育機関―宗谷中学校・大岬小学校・宗谷小学校・富磯小学校・宗谷保育所でつくっている沿岸保小中連携協議会が主催し、そこに勤める全教職員が参加して行われます。春と秋に年2回実施する交流会の、今回は1回目です。
 春の交流会は、宗谷中学校を会場とし、中学生の授業の様子を見あい、沿岸保小中連携の年度重点や年間計画を確かめ合い、職員を紹介し合います。
 各校のPTA役員さんや評議員さん、町内会長さんにも案内を送り、様子を見てもらっています。今年も小中学校のPTA会長さん・副会長さん、評議員さんが参加してくれました。

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 沿岸保小中連携協は、宗谷沿岸の子ども達を、保小中12年間を通じて「やさしい子・かしこい子・たくましい子」に育てることをめざしています。
 その上で、今年度の重点を次のように定め、全体会で確かめ合いました。
①子ども達の「学ぶ力」を高める授業づくり・基礎学力づくりについて学び合おう。
②学びの土台となる、体づくり・心育ちを連携して行っていこう。
③保小中12年間で連続的に子どもを育てるための、「接続」に関わる取り組みを強めよう。
 会場にいて下さった、PTA役員さんや評議員さんもうなずいてくれました。

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 今年の重点のトップは学力づくり。全体会の後には、3つの授業毎に部会を設けて授業づくりに絞って交流しました。
 われわれ中学校教員と3校の小学校教員と保育所の先生方とが一緒のテーブルで授業を振り返り、授業づくりの学び合いです。
 司会者から配られた2色の付箋紙に、それぞれの感想・意見を書き、子どものがんばりや参観した自分が学んだことを出し合いました。それぞれの小グループで、感想・意見が書き込まれた付箋がたくさん台紙に貼られていきました。
「グループ内で受け持った役割を果たそうと、一人ひとりが取り組んでいた。」
「子どもらが自分なりの意見を持ち、仲間の意見にも耳を傾けていた。」
「小グループによる話し合いの場をもつことで、つながりの形成や他者理解が深まると感じた。」
「子ども達が楽しそうに学習していた。満足感を持ったように感じた。」
 宗谷中学校がめざす「協同的な学習」を取り入れた授業から、参加者みんなが子どもの学びへの意欲や子どもら同士の関わりあいを見てとってくれたようです。

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 勿論、授業づくりの課題もそれぞれで出されました。
 小学校の先生の意見やアドバイスを宗谷中の先生方も真剣に聞き入ってくれたようです。
 保小中の教員が子どもを中心に率直な感想や意見を交わし合い、それぞれに異校種の先生方から何かしらの学びやヒント、そして激励を得ることができた保小中交流会でした。
 また、保小中の「壁」のないつながり合いと沿岸の子ども達の成長に連携し合って共同で責任をもとうとする姿を、地域の皆さんに確認してもらった交流会でした。

 閉会後の玄関で、
「今日はありがとうございました。また、アドバイス、宜しくお願いします!」
 授業を公開した牧野先生が、同じグループで意見を寄せてくれた小学校の校長先生に元気よくお礼の言葉を伝えていました。
 小から中へ、中から小へ、授業づくり・学力づくりの響き合いが沿岸で生まれています。

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津波からの避難訓練―「釜石の奇跡」に学ぶ

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 今日の清浜は、久々の良い天気に恵まれました。
 青空が広がり、風もやわらかく、ようやく春の陽気です。
 勿論、桜はまだですし、風もぬるくはなく、緑もまだ濃くありません。それでも、気持ちが明るくなります。
 運動会の練習は、今日は安心してグランドで行っています。
 元気な声が響いています。

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 さて、13日に「津波からの避難訓練」を行いました。東日本大津波を教訓に、海抜3.6mの宗谷中でも毎年この時期に訓練を行っています。
 「津波警報」が発令されたら、直ちに校内放送で生徒に知らせ、「てんでんこ」に裏山にかけ上るという避難方法です。校舎横に、ちょうど裏山にある小さな神社に繋がる道と石段があり、そこを上って広場に避難します。冬は雪で道が埋もれ、避難場所は校舎内の展望台しかないのが、少々心配ですが…。

 生徒達は訓練の意味をきちんとおさえていますから、皆、まじめに取り組んでくれました。結構急な坂道を登り、校内放送から4分もかからないうちに、全員が避難することができました。

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 避難訓練の後、校舎に戻り、消防署の方から取り組みの評価と講話をいただき、その後に、DVDで『釜石の奇跡』-大津波で直撃されたにも関わらず、約3千人の小中学生ほぼ全員が津波から逃れることができたわけを学びました。
 DVDに登場したのは、釜石の小中学生に長年にわたり津波からの避難の方法を教えてきた、片田敏孝群馬大学教授です。『釜石の奇跡』は、片田教授の教えが血となり肉となっていて、あの場面に応じた適切な行動を子ども達がとったために生まれたものでした。
 あの日を再現すると、こうだったそうです。
 地震の直後、サッカー部の中学生がいち早く「てんでんこ」に、高台に向かって走り出し、それを見た他の中学生が走り出した。小学生は自分の学校がそれなりの高台にあるので、大丈夫ではないかと思っていたけれど、中学生が小学校の横を通りさらに高台に向かって走っているのを見て、学校を飛び出し中学生の後を追った。それらを見た町の人たちも幼稚園の子ども達も高台をめざして動き出した。
 一旦高台の施設に避難したが、「津波がくるぞ」という声に、みんながさらに高台に向かって走り、危うく難を逃れた。その施設を離れて、わずかな時間で、そこまで津波が押し寄せた…。

 片田教授が教えたことは、次の3つだったということです。
 ①「想定」を信じるな。
 ②その状況下で、最善を尽くせ。
 ③「率先避難者」たれ。

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①「想定」を信じるな
 津波は自然災害。相手は自然です。人間の「想定」が当たるとは限らない。東日本大津波は、まさしく想定を大きく上回るものでした。
②その状況下で、最善を尽くせ
 その時に、やろうと思うことを行動に移すこと。できる限りのことをやり尽くすこと。
③「率先避難者」たれ
 いち早く逃げるには、自分だけ助かろうとするせこい根性ではないかと思ってしまうが、違う。誰かが行動すれば、周りもそれにつられて行動に移す。自分が率先して避難することで、周囲にも影響を与え、結果的に多くの命を救うことにつながるのだ。

 片田教授が“防災教育”で一番重要視していることは、自らの命を主体的に守る”姿勢”を身につけさせることでした。その教えを受けて、釜石の小中学生は、自らの「想像力」と「判断力」を駆使し、誰かの指示を待つことなく自分でよかれと思ったことを即行動に移し、自分の命と周囲の命を守ったのです。
 そうだったのかと、感動するとともに、深く学ばされました。
 これこそ、本物の「学力」であり、「生きる力」であると思わされました。

 上からの教え込み、強制ではこうした判断力や主体性は育たない。
 子どもを尊重し、自ら価値を見出して、自ら学ぶことを見守り後押しする教育こそが、自ら判断しようとする責任感や判断力、主体的に物事に取り組む力を育みます。
 それは、宗谷中がめざす教育や授業づくりともつながっています。
 子どもの学ぶ力を信じ、子どもを見守り励ますこと。自他を尊重する精神を豊かにさせ、子どもら同士を支え合い学び合う関係に高めること。
 家庭や地域と共に、そんな宗谷中の教育づくりを進めていきたい。

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『日刊そうや』(宗谷新聞社発行)提供

宗谷100%-『宗谷中タコ燻製』作業

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「子ども達、よくがんばるねえ。」
 今年から本校に勤務する用務員の浅野さんが、感心していました。
 全校生徒による、産業学習の「タコ燻製作業」のことです。

 先週、8日・9日と、燻製作り作業が行われました。
 浅野さんがびっくりしていたのは、第1日目の作業です。
 第1日目の作業は、タコをさばく仕事。宗谷のタコ―大きなミズダコの頭、足を解体し、皮をはいだり、薄くスライスしたり、吸盤を切り離したりする作業です。

 何がたいへんかというと、扱うタコが冷凍物で、表面は解凍状態なのですが、処理するために手にするとしびれてくるような冷たさなのです。手早くしないと、扱う人間の体温によって溶けだしデロデロになってしまうので、冷たさに負けずに作業をしなくてはなりません。

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 浅野さん曰く、
「少し手伝ったんだけど、冷たいのなんの。」
「よく、子ども達やっているわ。」
感心しきりです。全くもって同感です。なぜなら・・・
「おっ、がんばってるね」「上手だね」と声をかけながら、私も手伝ったのです、少しだけ…。けれども、しばれたタコの冷たさに、長い時間作業することはできません。すぐに音を上げてしまいました。
 そんな中、山になっているタコを懸命にさばき続ける宗谷中の子ども達。
 ねばり強さが課題と言われる子ども達ですが、やる時はやる。すごいものです。

 今回の作業からは、1年生も本格参加。
 「これくらいで、いいんですか?」「ここは、どうやったらいいんですか?」
 先輩に教わりながら、自分からも質問しながら、まだまだおぼつかない様子もありつつ、これまたがんばって作業を続けています。
 山のようなタコは、3時間かけて、ようやくさばききれました。

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 さばいたタコは、調味液に浸され、1昼夜味付けされます。
 この味付け調味液も、子ども達の味見をもとに、調合の配分を決定しています。

 遡ること2週間前。産業学習オリエンテーションが開かれました。
 そこでは、4月当初に作った試作品の燻製の味見を行いました。どの味付けのどの燻煙をかけた燻製の味が良いか、それぞれ味わって、自分の意見を書きました。
 本格作業に向けての準備は、試作品作りから始まっています。

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 2日目は、干す作業。
 スライスしたタコを、種類別にかごに並べたり、フックにひっかけてつるします。
 全部並べると、なかなか壮観です。
 これらのタコが干しあがったら、燻煙室でいぶされて完成です。

 先週は、低温・悪天が続いた1週間。残念ながら天日干しはできませんでした。
 室内で、3日かけて何とか干しあがり、日曜日に先生方の手で燻煙室でいぶされています。
 今年は、どんな塩梅に仕上がるでしょう? 
 子ども達が冷たさに、叫び声はあげていたけれども、音をあげず作業して下ごしらえをし、出来上がるタコ燻製です。きっと、良い味に仕上がることでしょう。

 これらのタコは、出来上がったら、感謝を込めて地域の人たちに配布します。
 そして、味を見てもらい感想を寄せてもらいます。
 今年の「宗谷100% ふるさとの味」宗谷中タコ燻製の配布はもうすぐです。
 地域の皆さん、楽しみに待っていてください。

追伸:5月18日(土)9:25~の『稚内市民ニュース』において、
   燻製実習の模様が放映されます。ぜひご覧ください。

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Positive(ポジティブ)-前向きに、励まし合い、団結

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 さわやかな青空が広がった、今日の宗谷。
 けれども、冷たいやませが吹き、気温は5℃に足りません。
 低温注意報発令中の稚内。
 そして、昨日までのGWは、すっぽり寒さに包まれた北海道。幸い、宗谷・稚内は積雪とまではいかなったものの、みぞれや雪がちらつく連休でした。

 野球部はそんな中、当麻まで遠征。手がかじかむ寒さの中で、練習試合を2試合がんばってきました。半数が1年生の若い若いチーム。悲願の初勝利とはならなかったものの、次につながるプレーが随所に出ていたとのこと。この先楽しみです。

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 さて、GW後半直前の2日、生徒総会が行われました。
 今生徒会のスローガンは、『Positive(ポジティブ)』。昨年度後半からうたい、このスローガンにふさわしい生活づくりを生徒会は呼びかけてきました。
 総会での総括は、
・あいさつ運動で積極的にあいさつをする人がいて良かった。
・何かあった時にお礼を相手に言うことができていた。
・明るい雰囲気の中、活動できた。
 気立てはよいけれども、シャイな子が多い宗谷中ですが、生徒会の呼びかけを通じて明るい雰囲気の学校づくり、お互いの関係づくりが進みつつあると振り返れました。
 これからの平成25年度前期は、「元気な挨拶」「自信をもって行動しよう」を生徒会は重点に掲げました。

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 学校の主役は生徒です。
 『宗谷中生徒会憲章』の中では、「学校づくりの主役であることを自覚し」「日常生活では責任ある行動をとっていきます」と自ら宣言しています。
 この宣言には、「楽しい学校」は、誰かがどこかでやってくれて実現するものではなく、自分も含めてみんなで築いていくものだという精神と決意がこめられています。
 
 この精神と決意を引継ぎ、「楽しい学校」を自分たちが主役となって、信頼を寄せあい励まし合って築こうとする歩みを、宗谷中生たちは今年も始めました。
 当面する取り組みは運動会。5月27日が当日です。
 Positiveに、前向きに、励まし合って、団結して、みんなで素晴らしい運動会を築いていこうと、総会では確かめ合いました。
 がんばれ宗谷中生。
 保護者の皆さん、地域の皆さん、宗谷中生への励ましをいっそう宜しくお願い致します。

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こどもの日―子育ての日

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 GW後半が明日から始まります。
 最北の宗谷・稚内は雪がちらつく寒い日となっています。
 枝幸町では雪が積もったとか。
 稚内も、もしかすると明日の朝には雪が積もってしまいそうな今日の天候です。
 行楽・お出かけにはくれぐれも事故に気をつけたいものです。

 さて、5月5日はこどもの日。
 子どもの健やかな成長を願うこの日を、稚内では「子育ての日」ともしています。
 地域ぐるみの子育て運動を提唱し、中学校区単位を基礎に、地道に30有余年に渡り取り組んできた稚内。
 学校任せでも家庭・地域任せでもなく、学校と家庭と地域が子どもを真ん中に共に手を携えあって、子どもの成長を図る努力をする、子どもが育つより良い環境を地域の中に形成していく・・・そんなことを願う、最北宗谷・稚内です。

 宗谷中学校校区にも『宗谷沿岸子育て連絡協議会』が組織されています。
 学校・町内会・PTA・民生児童委員さんなどによる組織で、子ども達の見守り、子ども達の心に故郷への愛着と誇りを育むための取り組みや行事―「ふるさと標語」や「子育てカルタ会」などを行っています。
 そして、子育てのための大人の学び合いも。

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 昨年度は、稚内市適応指導教室の加藤良平室長を講師に招いて、講演+子育て語り合いの会を行い、小中学校の保護者の皆さん、地域の皆さん、教職員総勢50名が集いました。
 加藤室長のお話は・・・
(1)愛を間違えない―保護する愛と自立を促す愛を。
(2)子どもは失敗するもの―失敗に寄り添える親に。
(3)子どもの話を聴こう。言い分を聴いてあげよう。
(4)何でも話し合える親子関係を築くためのABC
 A:まず親が子どもの目線に立って言い分をしっかり聴き、受けとめる。
 B:子どもの主張が間違っていても、
   責める前に「どうしてそう思うの?」と問いかける。
 C:親の考えを押しつけないで、子どもの判断を尊重する。
(5)「よい子」ストレスはかけないで!
(6)PTA・地域がとっても大切―自分一人だけでは、どんと構えていけません。
(7)家庭で話を聴いてもらえる環境で育つ子の姿―学校でも話が聴ける。
 先生の話も友だちの話も聴ける。友だちとの関係もうまく形成できる。

 加藤室長のお話を聴き、グループで感想交流したり、自分の日頃を振り返ったりしたお母さん方。終了後、こんな感想が寄せられました。

「しつけと思ってしてきたことが、子どもにとって苦しい事、よくない事だったと
 気づかされました。これからは、『どうしたの???』と言えるお母さんに
 なりたいです。今日は、来て良かったです。」
「とても勉強になりました。いつもガミガミうるさく言うので、明日からまず
 私自身が変われたら…と思います。
 親子でゆっくり良い関係をつくっていきたいです。」
「とても勉強になりました。自分のことを言われているようで、耳が痛いです。
 子どもの話をきちんと聞くことが大事だと実感しました。」
「明日から子どもに、『~しなさい!!』と言わないよう、がんばりたいと思います。
 子どもの話を聞くようにしたいと思いました。」
「子どもに自分の思いを伝えることの方が多くて、
 まず子どもの話を聞いてあげることの大切さが少しわかりました。
 もう少し、子どもの言動を待ってあげられる親になりたいと思いました。」

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 一緒に聴いていた、先生方にとっても学ぶ機会になったようです。
 先生方からはこんな感想が寄せられました。
「“子どもの行動には訳がある”ということを改めて確かめられた気がします。
 言い分を聞いてやる、言い分の背景を読む力が
 大人・教師に求められるのだと思いました。」
「家庭では『転ばぬ先の杖』・『失敗させない』。
 学校では、危機管理意識が強すぎるため管理を強める。
 いずれも、子どもの自立の力を育むことができないであろうと思いました。
 もしかすると、失敗を一番恐れているのは関わっている大人かもしれないですね。
 子どもは依存しつつ自立するということを聞きながら感じていました。
 らせん階段を上るように、子どもは自立していくものなのだと。」
「『失敗に寄り添える親』というお話がとても印象的でした。
 行為よりも、どう考えたのかを大切にした指導を
 子どもに寄り添いながらできる教員でありたいと思いました。
 勝手に作ったレールの上を外れずに歩かせるのではなく、
 一緒にどんなレールを敷いていくかを考えていきたい。
 本当に学び多き講演会となりました。」

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 教育も子育ても奥が深い。
 なぜなら、不完全な人間がより不完全な人間に対して行うものだから。
 機械ではなく人間がすることだから、『マニュアル』通りにはいかないのが教育であり子育てです。
 だからこそ、学び合う。だからこそ、手を携えあう。

 教師と保護者、地域の良い関係―子育てのパートナーとしての関係を、よりいっそう深め合う宗谷中学校と宗谷沿岸地域にしたい・・・。
 学校と保護者と宗谷沿岸地域の、共通の願いです。

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参観日―子どもを中心に輪となって

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 平成25年度第1回目の参観日を、先週末4月28日(金)に実施しました。
 いつものように、ほとんどのお母さん方が参加してくださいました。
 とてもありがたいことです。
 わが子の授業風景を参観し、その後全体懇談・学級懇談に参加していただきました。
 授業は、それぞれ学級担任の教科で、1年生は英語、2年生は理科、3年生は数学。それぞれ、本校が志向する「協同のある授業」を通じて「わかる楽しい授業」づくりをめざすものでしたが、どうでしたでしょうか?!

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 1年生は英単語の意味調べをグループになって取り組みました。
「ぼく、①と⑤調べるから、みんなは違うのやってね!」
「じゃあ、私、これとこれ!」
「どれとどれ?!」
 教師の指示を受け、手分けして進めようと、声をかける子と呼応する声が。
 でも、何とか自分でやりたい1年生も多いよう。全部の単語を自分で調べきった子もいたようです。それなのに…
「予定の時間より早くみんな調べたね。すごいね!」
 授業者の布川先生が驚いて、ほめるくらい、みんな意欲的に取り組んでいます。
 お母さん方も満足そうです。

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 理科室では2年生が、何やら解剖の学習。
 お母さん方がわが子の手元を、顔をしかめたり、目をこらしたりしながら覗き込んでいます。
 何の解剖かな?! 何か肌色の皮膚のようなものに包まれている丸いものを、子ども達は手にしています。にこにこ笑顔のお嬢さんも。
 ぎょっ!? 皮膚のようなものがくるりとむかれると、その中から、目ん玉が!!
 今日の解剖は、ブタの眼球でした。
「目ん玉の後ろに、突起ある?! それが視神経だよ!」
 どれどれ、また皮をむいて眼球の裏側を探す子ども達。
「これ?!」「それそれ!」
 ちょっと苦手そうにしている子もいたけれど、ほとんどの子は楽しそうに目ん玉をいじっています。体験的な学習によって、意欲が引き出されているようです。これもまた、「わかる楽しい授業づくり」にしていく上では大事にしたいところです。
 いつの間にか、子どもの解剖をサポートするお母さんも。保護者参加型授業になった2年生の学習でした。

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 3年生の数学は、乗法の公式を使って式を展開しようという課題。
 早速、3つのグループになって、解について意見を出し合っています。
 考え付いた仲間が発言しあい、それをホワイトボードに記していきます。
 時折、笑顔や静かな笑い声もおき、よい雰囲気で学習が進んでいます。「協同で学習する」ことを意識的に取り組んできたこと、そしてこれまでの学級づくりの到達点が表れているように感じました。いいぞ、3年生!
 しかし・・・ホワイトボードを除くと、微妙に各グループとも展開後の式に違いが・・・。
 でもまあ、答えの食い違いは、「何で?!」という問い直しとなり、深い学びにつながります。きっと、グループの考えを発表し合った後には、「えっ?!」「そうか?!」「何で気づかなかったんだろう・・・」など、深い学びが繰り広げられたことでしょう。

 学級づくりをベースに、相互理解を活かして、共に学び合う授業を展開する。
 授業の中でもお互いの認め合う関係を深めて、それぞれが自分の意見を出したり意志を示したりしながら学びあい、共に「わかる」「できる」満足感をもちあう…。
 そんなことを意識した授業づくりを通じて、子ども達みんなが自己肯定感と人への信頼感を深め、共に学びに向かっていく学級づくり・授業づくりを、宗谷中では先生方がめざしてくれています。
 参観されたお母さん方にも、そうした学校の姿勢と実際に第一歩を踏み出した姿を確認していただけたのでは? と思っています。

 子どもを中心に教師と保護者が手をつなぎ合い、それぞれの力を発揮し合い、
「宗谷中でよかった。」「この仲間でよかった。」「仲間がいたから、高まれた。」
「わが子も、学級の仲間も、みんな高まった!」
そんな実感をもちあえる1年にしていきましょう。

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学級目標―SMILE、やる気スイッチ、HERO!

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 『SMILE the Eleven
 ~11人みんなが協力し合い、いろいろなことに挑戦しよう~』
 1年生の学級目標が、このように決まりました。
 新しい中学校生活のいろいろなことに挑戦していこうという気概と11名全員が挑戦者となること、そのために横のつながりをつくり励まし合っていこうという1年生学級のイイ空気を感じます。
 失敗してもいい。かっこ良くなくてもいい。挑み続ける1年生であること、みんなで挑戦した清々しい思いが、必ずや笑顔あふれる学級をつくる力になるだろうと思っています。

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 先輩学年の学級目標は、どうなっているでしょう?

 2年生学級目標『いつ押すの やる気スイッチ? 今でしょ!! …たまにOFF』
 昨年1年間の自分たちを振り返って、「やる気スイッチをそろそろ押さねば」という意思をもったようです。やる気がなかったわけではないけれども、自分への甘さがあったと感じているのかな?
 まだまだやれる、伸びしろいっぱいの自分たちだという意識が、この目標の背後にはきっとあるのだと思います。がんばれ2年生! たまにOFF、メリハリも大事にして進んでください。

 3年生学級目標『HERO~後輩から頼られる心強い存在になろう~』
 どの学年より先に学級目標を定めたのが3年生。最高学年としての自覚と意欲と頼もしさを感じる学級目標です。
 目標を掲げれば、ある意味自分たちを縛ります。縛りをゆるくすることなく、真正面から「HEROになる」「心強い存在になる」という目標を掲げる3年生に心から敬意を表します。
 絶対みんなで、HEROになってください。
 でも、完全無欠のHEROでなくてOK。後輩たちが求める「心強い存在」とは、きっと完璧な人間ではなく、泥臭く手本を見せてくれる先輩、自分のできることに精いっぱいの先輩、最後まで寄り添ってくれる先輩ではないでしょうか? 
 がんばれ、HEROをめざす者たち!

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 さて、先週の体験入部期間を経て、新1年生全員が各部に入部を志願したとか。
 嬉しいことに、小さな学校の3つの部―野球部・羽球部・卓球部それぞれに入部があったようです。3部とも後輩ができたこと、部の歴史と伝統がつながったこと、よかったなと思います。
 
 気候もこのところずっと春めいて、昨日・今日は10℃くらいの気温でやや温か。雪どけもいっそうすすみました。でも、桜の便りはまだまだ先で、外にはまだ緑もなく、周囲の色合いも色彩に欠けている日本最北端の4月の風景です。
 そんな中でも、子どもたちは元気です。
 野球部は雪どけ最中のグランドで、大きなかけ声を出しながら練習に取り組んでいます。新1年生が入部し、対外試合ができる人数になって、活気がいっそう出てきました。

 子どもたちのやる気に負けないようにがんばらねば、先生方みんな、気持ちを新たにしているに違いありません。

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第1回燻製作業―天も晴れやかに応援してくれて

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「冷たっ!」
「冷た~い!」
 そう言いながらも、タコをさばく子ども達。まきりで切り込みをいれ、吸盤と皮をはがします。
 冷たいのは、扱っているタコが冷凍タコだから。薄いビニル手袋を通して、しびれるような冷たさが襲ってきます。
「取っても取っても、ぬめりがきれいにとれませ~ん!」
「いつまでもやって、溶けてきているからだよ」
 わいわいやりながら、楽しそうに作業をしている男子グループ。
 となりのテーブルでは、女子グループが黙々と作業をしています。こちらの籠には、いつの間にか山のようにさばかれたタコが積まれています。

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 違うテーブルでは、ホタテの貝柱の縁についているひも状のものをきれいに取り除き、味付け用の容器に入れる作業をしています。
 また違うテーブルでは、タコの吸盤を食べやすい大きさに切ったりする作業が行われています。

 この日4月12日(金)は、今シーズン1回目の燻製作りの下処理作業の日です。
 2・3年生の部員の仕事ですが、嬉しいことに1年生も活動に参加してくれています。
 1年生も見よう見まねで、一生懸命です。

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 明けて、次の日は土曜日。
 下処理したタコ・ホタテの次の行程は、干すこと。
 何とラッキーなことに、天気予報がはずれて、青空が広がっています。
 やはり「天日干し」が味には一番!

 次々と生徒が集まって、この日は1年生も含めて全員が参加です。
 2・3年生は全員「水産部」ですが、1年生はまだ加入前、入るかどうか検討する期間。にもかかわらず、全員が土曜日に集まってくれました。
 今年も全員加入が達成できそうかな?! 嬉しいことです。

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 タコとホタテは1日だけでは干しあがりません。次の日曜日も干す作業です。
 残念ながら日曜日はずっと雨。水産棟の中で、風を送って乾燥させます。
 日曜日の作業・管理は、夜も含めて先生方が当番制で行っています。ありがたいことです。

 月曜日いっぱいをかけて乾燥できたタコ・ホタテは、最後の行程の「燻煙がけ」を行います。
 これは先生方の仕事。15日夜、PTA役員会が終わってから水産棟に出向き、燻煙室にいれ、燻煙をかけます。
 これまた大変な仕事。夜の7時前から8時半くらいまでがんばってくれました。

 今日16日の朝までに、早速一部できあがりました。その他はまだ引き続き燻煙をかけています。当番の先生と子ども達とで、味見をしながら煙を調整し、出来上がりをめざします。
 子ども達と先生方の共同作業で作った、今年度第1回の宗谷100%の宗谷中燻製。さて、どんな味に仕上がるでしょうか?!

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「ありがとう」が聞こえる教室

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「…布川先生が1枚目のプリントを手渡すときに、
 『受けとるときは“ありがとう”って言うと、渡す方も受けとる方も気持ちがいいよね』
 という話をしてくれました。2枚のプリントが配られたときには、教室のあちこちから
 『ありがとう』という声が聞こえてくるようになりました。…
 『ありがとう』の一言で教室の雰囲気が明るくなったような気がします。」
                           (1年2組学級通信『心』より)

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 「ありがとう」が聞こえる教室、素敵ですね。
 新1年生のスタートが、「ありがとう」が響き合って切れたのは、とても嬉しいです。
 ぜひ、これからも「ありがとう」を大事にしてほしいです。

 ところで、1年生教室の廊下側の掲示板に、桜の花が満開です。
 先輩から1年生へのお祝いメッセージがしたためられたピンクの桜です。

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「入学おめでとう!! 
 いろいろ覚えることがあると思うけど、みんなでがんばっていこう!!」
「小学校を卒業して、いよいよ皆さんも中学校校の新1年生です。
 これからの皆との生活がすごく楽しみです!」
「中学校ではわからないことなどがあると思いますが、気軽に聞いて下さい。
 宗谷中はとっても楽しい所なので、これから、一緒に楽しみましょう。」
「中学1年生、おめでとう! 大変なことがたくさんあるけど…。
 たぶん、それ以上に楽しいよ♪ これからの3年間、頑張れ~」
「小学校と違って、つらいことや苦しいこともたくさん待っている中学校だけど、
 楽しいこともあるので一緒に頑張っていこうね! 家庭学習も忘れずにW」
「中学校生活、いっぱい楽しんじゃえ!」
「新1年生、入学おめでとう!! 
 中学校3年間がとっても楽しくなることをいのっています。」

 その桜の木に、めずらしい若葉色の桜も咲きました。
 新1年生から先輩への返信の桜です。

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「今年宗谷中学校に入学するぼくたちに、
 ありがたいメッセージをありがとうございます。うれしかったです。
 これから3年間がんばりますので、よろしくお願いします。」
「あたたかい言葉のおくり物ありがとうございました。」
「入学のお祝いの言葉ほんとうにうれしかったです。ありがとうございます。
 まだまだわからないことはいっぱいありますが、よろしくおねがいします。」
「メッセージを書いてくれてありがとうございます。中学校に慣れていきたいです。」
「先輩方からのメッセージ、ありがとうございます。自分は先輩方に
 迷惑かけないよう心がけたいと思います。これからよろしくお願いします!」
「メッセージありがとうございました。
 1年生みんなで協力してがんばっていくので、これからよろしくお願いします!」
 新1年生から先輩へ、ここでも「ありがとう」です。

 「ありがとう」が聞こえる教室から「ありがとう」が聞こえる学校へ。
 われわれ教師もまた、「ありがとう」の言葉と心を大事にしていきたいと思います。

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