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第2回管内教育研究大会―新たな時代の息吹

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 稚内南小学校を主会場に、第2回宗谷管内教育研究大会が開かれました。
 管内各市町村から600名を超える先生方、教育関係者が参加しました。
 午後、稚内南小学校体育館は、先生方で大入り満員、熱気にあふれました。
 午前中は、南小・南中・港小の南地区3校と大岬小・稚内西小中の5校で公開授業が行われ、参加者はそれぞれの学校に赴いてから集まってきています。授業を見、学校研究発表を聴き、授業教科や授業づくり・学校研究のあり方について討議してきた熱が、そのまま会場にもちこまれたかのようです。
 午前中の満足感と午後の分科会に対する期待感がかもしだした、開会式場の熱気でした。

 開会式では、稚内市表(おもて)教育長から祝辞でこんな激励をいただきました。
「宗谷は、若い先生が多い地域です。自分の子ども時代を思い起こしてみると、
 自分が影響を受けた、感銘を受けた先生方は、今にして思うと
 当時本当に若い先生でありました。
 若さは弱点でもあるけれども、強みでもあります。・・・」

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 離島を抱え、ほとんどの学校が「僻地指定」を受ける稚内、宗谷。
 管理職を除くと圧倒的多くが若い教員です。歴史的にずっとそれは続いています。
 新採用で赴任し、一定の経験を積むと他管内に転出してしまう…そんな歴史が繰り返されている宗谷の学校現場。そのことが、中堅どころの流出、核となる教員を生み出す困難さとなり、学校づくりの基盤の弱さとなっています。
 経験が求められる授業づくり・学級づくり、児童生徒理解・生徒指導力…若いメンバーが多いが故にまだまだ十分ではないという弱点があること、それは率直に宗谷の現状であり、これまでもそうでした。
 それを踏まえつつ、「若さ」を逆に武器にしてがんばれ、「若さ」は武器になるぞと穏やかな口調で表教育長は激励してくれました。
 われわれ管理職には、若い教員をしっかり支え、若さが武器にできるような学校づくりを頼む…というように聞こえました。

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 午後からの分科会は、各教科分科会と特別分科会が設定されました。
 私は、「いじめのない、明るい楽しい学校づくり」特別分科会に参加しました。
 小学校・中学校から各1本実践に基づくレポートが発表され、それを受けて小グループで論議が行われました。それぞれ、学校困難の事例を通じて、児童生徒理解、学校のあり方を見つめ直す内容で、大いに学ぶところがありました。
・子どもがおこす現象でその子を決めつけることなく、
 その裏を読み解くことが大事だ。
・子どもを信頼し、「困り感」を読み解く力を
 教師と学校がつけることが求められている。
・子どもは失敗する。失敗からどう学ばせるかが大事。
・周囲からの批判におびえて、失敗させまいとする指導をすると
 子どもとかみ合わなくなり、心を育てることにつながらない。
・子どもは未発達。「いじめ心」をもっていて何もおかしくはない。
・その芽を摘み取り、心が育つような教育、集団づくりを
 どう意図的組織的に取り組むか。
・一人ではできない。
 学校が組織として機能しなければ、問題解決の力を生まれない。
・そのためには、学校全体で状況や課題を共有することがまず必要だ。
・保護者にも率直に情報発信し、パートナーとして協力を求めていこう。
・子どもの成長、心育ちには、長いスパンが必要だ。
・小中が連携して、情報も共有し、連続的な教育活動がやはり求められている。・・・

 今までの学校づくりで大事にしてきたことを、実践報告や他校の校長・先生方の意見から再確認できたことに大いに勇気づけられました。

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 夜には、大会参加者の相互激励の機会=レセプションもあり、参加しました。
 公開学校の先生方や離島の先生方がたくさん集まり、青年教師が司会進行・運営を行い、たいへん明るく楽しく元気の出る集会でした。
 参加者で「フラワー」と「宗谷岬」を合唱し、集えた喜びとそれぞれの地での明日からのがんばり、今後も学び合う仲間として関係性を高めていこうという思いが1つになったかのようでした。

「管内の教職員がみんな集まる研究大会を、今年もやろう!」
 この呼びかけに、宗谷のほとんどの先生方が応えて、行われた第2回管内研。
 まずは大成功。新たな時代の息吹を定着させるため、総括活動と今後の展望づくりに主体的に関わっていこう、そんなふうに考えた9月28日でした。

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小中スポーツ交流―みんな満足したひととき

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「お疲れ様。今日はどうでしたか?」 「楽しかった!」
「何が楽しかったですか?」 「う~ん、全部!」
「そう、全部楽しかったの」 「3つとも、全部できたから!」
「今日はどうでしたか?」  「楽しかった! 最初っから、ゆかいすぎた!」
「今日はどうでしたか?」  「中学生の説明がわかりやすかったです!」

 沿岸小学校の子ども達が、皆、満足し上気した顔で宗谷中の玄関を後にします。
「ありがとうございました!」
 最後に、元気の良いお礼の言葉を玄関に響かせて、帰って行きました。
「さようなら~!」
 宗谷中生を代表して(?)、バドミントン部の生徒が笑顔で見送ってくれました。

 9月24日、沿岸小中スポーツ交流が行われました。

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 沿岸小中スポーツ交流は、沿岸の3つ小学校の5・6年生が中学校に集い、中学生のコーディネート・コーチ・運営でスポーツを楽しむ機会です。
 宗谷中にある3つの運動クラブがお世話役を引き受け、野球・卓球・羽球の3つのスポーツを中学生の指示・コーチ・アドバイスのもとで、小学生が楽しみます。
 中学生は、練習メニューを提示したり、手本を示したり、相手になってあげたり、上手にできるようにアドバイスやコーチングをしたりします。童心に返って(?)、一緒になって楽しむ姿もあったりもします。
 たくさんの笑顔がこぼれます。
 真剣な表情もあります。
 歓声や笑い声があがり、激励の声が飛び交います。

「次、サクラ!」
 指名された小学生が出て行き、バットをにぎって構えます。
 小学校時代からつながりを大事にしている宗谷沿岸地域。また、保護者の多くが同じ漁業を生業としている地域なので、子ども達も学年が離れていてもだいたいわかっているようです。
 中学生は遠慮や照れもなく、小学生に指示を出し交流を進めています。

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 小中スポーツ交流の1番のねらいは、スポーツでも交流を通して児童生徒間や小中の連携を深めることです。これは、中1ギャップ克服の1つの手立てでもあります。
 その上で、交流を通して、中学生には「お世話して役だった」「先輩として面倒をみることができた」「小学生が喜んでくれた、ついてきてくれた」ということを体感させ、自己有用感を育みたい。
 小学生には、スポーツの楽しさや中学生への憧れを感じてもらい、宗谷中の部活動を知る機会になってもらいたい、というねらいが次にあります。

 本校には不登校の生徒はいません。
 1学年1学級、全校生徒34名の小さな小さな中学校ですから、それも当然と思われるかもしれません。でも、小中スポーツ交流のような取り組みを長年続けてきた成果かなとも思います。

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 また、本校では部活動に生徒全員加入という方針です。
 それは、小さな学校の宿命として、成立のための必要条件でもありますが、何より中学校生活の中で部活動にはやはり教育的な意義があり、部活動を通じて味わえる連帯感や感動を、みんなに体験してもらいたいという願いがあるからです。
 そして、本校の部活動はすべて運動部です。
 中学校生活を通じて、体と心を鍛え、互いに尊重し合う精神を子ども達に醸成したいという目標・願いがあります。それにはスポーツが適切だろうという思いからです。

 生徒の中にはスポーツ好きの子もいれば、そうでない子もいます。
 スポーツが得意な子もいれば、まだまだ能力が開発されておらずスポーツに自信を持てない子もいます。
 そんな子らが入り交じって作られているのが、宗谷中の3つの運動部です。
 得意不得意は別にして、スポーツに親しむ楽しさをみんなが味わい、仲間と汗を流して一心不乱に何かを追いかけ爽快感や達成感を感じる…。
 中学生になったら、どの子にもそういう体験をしてもらいたい。
 小中スポーツ交流がその第一歩になればと思っています。

「今日はすごく楽しかったし、中学校になったら
 どの部に入るか迷ったけど、楽しかったです。
 ありがとうございました。」
「去年も楽しかったけど、今年も楽しかったです。
 部活を選ぶ参考になって、とてもよかったです。」
「今日は、いろいろな部を体験できてよかったです。
 いろいろなことをして、すごく楽しかったです。
 楽しく交流が深められたので、よかったです。」
 閉会式で3つの小学校の代表の子が、感想を語ってくれました。
 
 小学生を見つめる宗谷中生も、何とも満足そうな表情でした。

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「職場体験」で学んだこと―大変お世話になりました!

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 少し古い話になってしまいましたが、今年も2年生が「職場体験」をしてきました。
 今年、お世話になったのは、次の事業所さんです。
1.ホテル奥田屋さん
2.市立稚内こまどり病院さん
3.オートバックスさん
4.ヤスコ美容室さん
5.大谷幼稚園さん
6.FMわっぴーさん
7.動物ふれあいランドさん
 子ども達への貴重な社会体験の場を提供していただき、
本当にありがとうございました。

 2年生の子ども達は、学校に戻り、それぞれに体験したかけがえのない学びをまとめ、学年の中でプレゼンし合い学びの交流をしました。
 その中で表現されていたことをここで紹介し、お礼と致します。

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 各事業所では、通常営業の日に、日常の労働の一部を体験させていただきました。
 子ども達が報告した、体験した仕事の内容です。
・宴会の準備や大浴場の清掃。
 皿やおしぼり・スプーン並べ、浴場の床をブラシで磨く作業。
・おむつ交換や体ふきの見学、食事・入浴の手伝い、ベットシーツ交換作業の体験。
・ピットや店内の清掃、商品の設置・前だし、タイヤ運び、品物のほこり取り作業。
・洗い物やタオル干し、パーマの巻き方を教えてもらったり編み込みの練習をしたり。
・自由遊びの時間に子どもと一緒に遊んだり、散歩に付き添ったり、
 リトミックや読み聞かせを子どもと一緒に体験したり。
・放送局や放送機材についての説明をしてもらったり、スタジオ見学をさせてもらい、
 ラジオCM放送の原稿を作成して録音したり、生放送に出演させてもらったり。
・ヤギの放牧場やモルモット小屋、アヒル池の清掃作業、
 動物のえさやりや草の処理作業などなど。

 また、率直な質問もし、それにも応えてもらったとのこと。
 大変お忙しい中、各事業所で「未来の勤労者」のために、本当に温かいお世話をいただきました。

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 子ども達は事前に、次のような課題意識をもって臨んだようです。
・それぞれの職場では、実際にどんな仕事があるのだろう?
・どんな感じで仕事をしているのだろう?
・なぜ、その職業を選んだのだろう?
・どんな時に喜びを感じているのだろう?
・自分も、教わったことを理解して、仕事ができるのだろうか?
・教わったこと、指示されたことを何とかテキパキこなせるようにがんばろう。

 それぞれの事業所で、仕事をしている様子を見せていただいたり、実際に働かせていただいたりして、働く前にもっていたイメージをより豊かにすることができました。
 また、質問に答えていただけたことで、わかったこともあったようです。
 それから、「働くこと」を、子ども達なりに「できた」と思えたところもあるようです。
 それもこれも、皆さん方のおかげです。

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 さらに、社会で働く皆さんのすごさ、実際の仕事の大変さも少しは実感できたようです。
・僕たちは温泉や宴会など何も気にせずに楽しんだりしてるけど、
 裏ではあんなに大変なことをしてるとは思わなかった。
・患者さんにうまく声をかけられなかったので、
 看護師さんは声のかけ方が上手ですごいと思った。
・学んだことは、看護師の人達が患者さん一人ひとりの事を
 知っていないといけないということ。
・毎日同じことをやっていてすごいと思った。
・いつも店内をきれいにしていることがわかった。
・お金を貯めることは大変な事だと改めてわかった。
・学んだこと。挨拶をしっかりする! 笑顔を忘れずに!!
・先生方の行動の速さにビックリした。流石、先生だな・・・と思いました。
・ラジオの番組を作るということは、
 本当は、とても大変なことだということがわかった。
・客として行く時は楽だけど、裏では動物たちが安心して暮らせるように
 大変なことをしていることがわかった。
・飼育員さんの大変さや、楽しさがわかった。毎日の掃除は大変だとわかった。
・動物の気持ちになることが一番大切ということがわかった。・・・

 お世話して下さった皆さん方への思いもプレゼンの中に出ていました。
・たくさんのことが勉強になり、行ってよかった。
・編み込みやパーマの巻き方など詳しく教えてもらいわかりやすかった。
・店員の人は、みんな明るくてやさしかった。
・先生に会って昔の事を思い出して、結構、思い出にひたっていました。

 たった1日でしたが、本当に貴重な体験をさせていただきました。
 それぞれの事業所での職場体験を、子ども達はきっと、将来の職業選択や仕事に就いたときに活かしてくれることでしょう。

 そして、職場体験を終えてわかった次のことは、ぜひ明日から実践したいものです。

【職場体験を終えて】
・やっぱり笑顔が大事。
・笑顔、明るさ、気持ちを考えて行動すること。

 お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
 これからも、何かと宜しくお願いいたします。

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7年ぶり公式戦勝利―中体連新人戦野球部

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「がんばれ~!」「あと1つ~!」
 内野スタンドからのお母さん方の熱い声援。その声はもう、枯れています。
 中体連新人戦野球会場=若葉台球場の1塁側スタンド、赤い夕日が背後から差し込み、宗谷中応援席は燃えるように盛り上がっています。

 1回戦第2試合、宗谷中学校対稚内東中学校。最終回7回の裏、宗谷中学校の守備。
 得点は9対6、宗谷中の3点のリード。2死ランナーなし。
「最後までわからないぞ。」
 内野スタンドとグランドを隔てるフェンスの際には、お父さん方が拳を握りしめて、戦況を見守っています。

 セットポジションから足を上げたピッチャーの手から、球が放たれます。
「カーン!」 息をのんで打球を追う、応援席。
 打球は内野に高く舞い上がり、ショートが大きく1回2回と両腕を回しています。
「こうき~!」「とってえ~!」「キャア!」
 応援席は、絶叫の渦です。
「パシッ」ボールは、ショートのグラブにすっぽりと収まりました。
「キャ~!」「やった~!」「ウォ~!」「よ~し!」 応援席は総立ちです。
 宗谷中野球部が、見事に7年ぶりに公式戦勝利を飾った瞬間です。

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 ホームプレートめがけて、選手達が一目散に駆けてきます。
 みんな、笑顔です。
 応援席では、お母さん方、応援の子ども達が喜びを分かち合い、お父さん方はがっちりと握手を交わし合っています。
 整列し、相手チームと審判への挨拶を終え、応援席に向かって走ってくる選手達。
「気をつけ! ありがとうございました!」「ありがとうございました!」
 深々と礼をする子ども達。
「おめでとう!」「よくやったあ!」
 応援席から、いつも以上に大きな拍手が巻き起こりました。
 顔を上げた子ども達の表情は、にこにこ顔です。実に子どもらしい、いい笑顔です。
 応援席もまた笑顔でいっぱいです。子ども達から大きな喜びと感動をもらい、父さんも母さんも、老いも若きもみんな、満足げな様子です。

 応援席には、選手のおじいちゃん・おばあちゃん、地域の皆さん、陰ながら宗谷中を応援してくれている同窓生の皆さん、様々な方がいらしてくれていました。
 皆、勝利の余韻に浸り、応援席から立ち去ろうとはしません。

 初回に先制するもすぐに逆転され、追いすがるも突き放され、4回終了時に2対6。一度は「だめか」と、スタンドはあきらめかけた試合展開でした。
 しかし、選手達はあきらめようとはしませんでした。
 5回に2点を追加して追いあげ、6回には満塁から走者一掃の3塁打などで4点を上げて逆転し、最終回にはスクイズを見事に決めてダメ押し点を上げ、5回以降相手の得点を許さず堂々と勝ちきったのでした。
 予想をはるかに超える劇的な試合展開、大人が思っている以上の子ども達の粘り強さに、皆心から感動し、その余韻に浸っているのです。
 大人達に夢を見させてくれた宗谷中野球部の選手のみんなに、心からありがとうです。

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 翌日は、決勝戦でした。対戦相手は潮見中です。
 1回戦・2回戦、相手チームをコールドで破ってきた強敵です。
 結果は、0対10のコールド負け。実力差がそのまま結果となってしまいました。
 しかし、堂々たる試合でした。
 現在持っている力を存分に発揮して、子ども達は精一杯闘ってくれました。
 ピッチャーは外連味なく全力投球。いつも以上に球が走り三振も奪いました。
 内・外野も懸命に球を追い、平凡なフライは当然のように捕り、捕球してからすぐに中継に送球する、ランナーを牽制して進塁を許さないなど、次を考えたプレーで引き締まった試合を展開することができていました。
 練習してきたことをその通り出せた試合だったのでは?と、思います。
 
 閉会式で、準優勝チームとして整列した宗谷中野球部員。全然見劣りしていなかったです。
 準優勝旗を手にし、笑顔で記念写真に収まった選手達の晴れやかな顔は、何とも清々しかったです。

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 2試合通じて、宗谷中野球部が何より素晴らしかったのは、声です。
「こ~い!」「バッチこ~い!」
「1アウト~!」「1アウト~!」
「ナイスボール!」「ピッチャー勝ってる!」
「絶対勝つぞ! 宗谷中ファイ!」「オーッ!」・・・
 気合を入れる声、確認し合う声、仲間を激励する声、仲間の激励に応える声…、広いグランドに彼らの声は響き渡り、途切れることはありませんでした。

「『勝ちたい』という気持ちだけでは、勝利は難しいかもしれません。
 『必ず勝つ』という気持ちにチーム全員がなることが、勝利への第一歩です。」
 壮行会でそんな激励を子ども達に行いました。
 野球部はきっと、部員一丸となって、「絶対勝つ」という気持ちで臨んでくれたに違いありません。それが勝利に結実しました。

 では、野球部では、なぜ「絶対勝つ」という気持ちになれたのでしょう?
 それは、大きな声を出し、声を出し続けることができたからではないでしょうか。
 グランドに響き渡った彼らの声は、自分自身を奮い立たせ、仲間の頼もしさを感じ、相互に勇気づけ合う力となりました。声を出し、その声を互いに聞いた選手達は、お互いが勝利への気概を共通もっていることを確認し、それを勇気と粘り強さ、立ち向かうこと・つなぐことにつなげ、勝利を引き寄せたのです。

 気持ちを表に出す、「声を出す」という行為。これは、簡単ではありません。
 しかし、宗谷中グランドでは、毎日、野球部員の声が響き渡っています。
 「次は勝つ」という勝利者のメンタルは、実は日常の練習の積み重ねを通じて形成されてきたのです。練習中から声を出すこと、その意義をとらえて自ら声を出すこと、声を互いに出すことが気風として野球部の中に形成されてきたことが、「勝利」へとつながってきたのです。

 野球部の勝利は、野球部員に自信をもたらしたに違いありません。
 また、宗谷中全体には勇気をもたらし、そして、野球部の勝利から学ぶことの必要性を考えさせたに違いありません。
 野球部はまだまだ強くなる。卓球部・羽球部もそうなると思います。
 なぜなら、子ども達には伸びしろがまだたっぷり残されているのだから…。
 野球部の勝利は、宗谷中の中で、新たな「化学変化」をきっともたらすことでしょう。
 
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販売実習―札幌にて宗谷のホタテとタコを完売!

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「宗谷のホタテは、いかがですかあ!」
「いらっしゃーい! 宗谷のタコもありますよー!」
 広い店舗いっぱいに響き渡りそうな、大きな声を出しているのは、
わが宗谷中3年生です。
「宗谷のホタテ、今晩のおかずにいかがですか?
 今年のホタテは、身が大きくて、甘くておいしいですよ。」
「今年のホタテはグリコーゲンが豊富で、たいへんおいしくなっています。
 いかがですか?」
 生鮮売り場を通るお客さんに積極的に声をかけているのも、わが宗谷中の3年生です。

「どうぞ!」「どうぞ!」
 店舗入り口では、『宗谷産ホタテ100g109円』のボードを掲げ、自作パンフをお客さんに声をかけ配布しているグループが。
「ホタテの燻製はいかがですか?」
「『宗谷100% 宗谷中学校ホタテ燻製』はいかがですか?」
 店内では、自作のホタテ燻製をワゴンで移動販売しているグループもあります。
 
 9月9日(月)札幌東光ストア自衛隊駅前店での光景です。
 この日、宗谷中3年生9名は、修学旅行の中で、「販売実習」に臨みました。

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 東光ストアさんに出向き、店長代理さんのお話と激励を受け、生徒達は制服の上に『宗谷中学校水産部』の作業着を着て、いざ店舗へ。
 それぞれ担当に分かれてポジションにつき、いよいよ販売実習開始です。

 宗谷産コーナーには、むきホタテとタコのパックがずらりと並ばれています。
 むきほたては、2段重ね、3段重ねです。
「宗谷のホタテはいかがですかあ!」
「いらっしゃ~い! 宗谷のホタテはいかがですかあ?!」
「宗谷のホタテ、いかがですか? 甘くて、おいしいですよ~!」
 子ども達の元気の良い呼び込みに、お客さん達が近づいてきてくれました。
「今晩のおかずに、宗谷のホタテはいかがですか?」
「このまま生で食べてもおいしいですし、バター炒めなどもいいですよ。」
 うんうんとうなずき、パックを手にするお母さん。
 どれが大きいか品定めをする、ご年配のご夫婦。
「ここに、あったんだね。さっき、向こうで言われて、来てみたよ。」
 パックを手に取りかごに入れるお母さん。
「ありがとうございました!」
 お礼の声も、元気よく、はっきりと、気持ちのこもった声です。

 売り場を通るほとんどの人が足をとめてくれ、ホタテパックがみるみるなくなっていきました。なかなか順調な売れ行きです。
 しかし、安心するのもつかの間。
 店長代理さんがワゴンに新たなパックを積んでやってきました。
「すごいすごい、すごい売れ行きですよ。」
「へい、いらっしゃい! 宗谷のホタテ、本日特売です。ありがとうございます!」
 お客さんに威勢よく声をかけながら、パックをどんどん並べていきます。
 がんばって、売りさばかなくては!
「いらっしゃ~い! 宗谷のホタテはいかがですかあ?!」
「宗谷のホタテ、いかがですか? 甘くて、おいしいですよ~!」
 続けて呼び込む子ども達、接客する子。
 新たに積み上げたホタテパックも、どんどん売れていきます。

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「やったあ、全部売れた!」
 前半1時間で、ホタテ燻製が完売しました。
 それからは、生鮮コーナーにみんな集結して販売です。
 宗谷のタコもじわじわと売れていき、パックは残りわずかです。
 しかし、さすが店長代理さんです。
 なかなか買い手のつかない、丸ごと1本のたこ足を切り分けて、パックで追加です。
「宗谷のタコはいかがですか?!」
「これはどうやって食べると、おいしいの?!」
「このままスライスして刺身で食べてもおいしいですし、
 うちでは、少し大きめに切って、フライにして食べます。」
「へえ。じゃあ。」
「ありがとうございます!」
 タコのパックもどんどんなくなっていきます。

「ホタテの燻製は、どこにあるの?!」
「ごめんなさい。もう全部、売り切れてしまいました。」
「そうなの・・・。」
「よかったら、これを試食して下さい。どうですか?!」
「ん、おいしい。じゃあ。」
 お目当ての燻製は買っていただけなかったけれど、試食用の燻製を味わったお母さんが、タコを買っていってくれました。

「売れ行きがよいから、他の店から回してもらいました。」
 店長代理がにこにこと、新たなホタテパックを並べます。
 それでもテンションを落とさずにがんばる子ども達。
「宗谷のホタテ、残りわずかですよ! 宗谷のホタテ、いかがですか?!」
 とうとう、ホタテが完売です。まだ2時間も経っていません。
 残るは、宗谷のタコ。これも完売させよう。子ども達は、がんばります。
「宗谷のタコはいかがですか? 残り、ここにあるだけです。」
 終了メドの時刻を過ぎてもがんばる子ども達。
 そして、ついに、タコも全部売りさばけました。
「宗谷のタコ、完売しましたあ!」
「やったあ!」
 笑顔でハイタッチを交わす子ども達。

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 約2時間15分店舗に立ち続けて、販売をがんばった子ども達。
 事務所に戻り、店長代理さんから報告がありました。
「売り上げは、むき身、タコ、燻製、併せて10万円を超えました。
 この額は、僕の知っている限り史上最高の売り上げです。」
「わあ!!」
 笑顔がはじけ、拍手が巻き起こります。
 子ども達の代表から店長代理さんへお礼の言葉です。
「たいへんだったけど、すごく達成感がありました。今日はありがとうございました!」

 ふるさと宗谷を背負い、お父さん・地域の人を思い、販売をがんばった子ども達。
 とっても疲れたと思うけれども、ホテルに向かうバスの中でもテンションが高かったです。やり遂げた、という爽快感がみなぎっていたのでしょう。

 子ども達に達成感を味わう機会を提供してくれた東光ストアさん、
 子ども達にふるさと宗谷に対する自信と誇りを持たせてくれた
相原さん、宗谷漁協さんに、改めて感謝申し上げます。
 販売実習での、この達成感。
 その後の旅が、いっそうエンジョイできた宗谷中修学旅行でした。

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宗谷中生のファイトで、がっちり!

飛躍をめざして―修学旅行・宿泊研修・職場体験へいざ

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 修学旅行・宿泊研修・職場体験が、目前となりました。
 いち早く出発するのは、3年生修学旅行。
 明日8日、日曜日早朝出発です。

 3年生のめあては、『レッツ エンジョイ!―みんなで楽しみ、思い出づくり』
 3泊4日を仲間みんなで、思いっきり楽しんでこようとねらっています。
 その中で、楽しみでもあり、ちょっぴりドキドキなのが、販売実習でしょう。
 販売実習に勇気をもって立ち向かおうと、ホタテ殻むき実習・漁協での学習をし、パンフレット・幟(のぼり)を作成したり、実際をシュミレーションした接客練習を3年生は笑顔でやってきました。大丈夫。準備万端です。
「一丸となって、宗谷中のホタテを完売して帰ってきます!」
 全校集会で、後輩達に力強く宣言しました。
 仲間とともにやり遂げて、仲間と寝食を共にして、やさしさとたくましさと、ふるさとへの誇り、自分自身の誇りをたくさんお土産にしてきましょう。

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 2年生は、職場体験と宿泊研修です。
 職場体験では、7つの事業所の皆さんにお世話になります。
・オートバックスさん
・FMわっぴーさん
・ホテル奥田屋さん
・動物ふれあいランドさん
・市立稚内こまどり病院さん
・大谷幼稚園さん
・ヤスコ美容室西條店さん
 皆さん、快く受け入れてくださいました。誠にありがとうございます。

 貴重な仕事体験・人生体験ができる場を提供していただきました。
 職場体験のねらいは、素晴らしいです。
①職場体験を通して、勤労の意義や喜びを実感し、
 将来の職業選択について考える機会とする。
②社会人との交流を通して、マナーやルールを身につける。
 ねらい達成のために、2年生諸君、思う存分働いてきてください。
事業所の皆さん、働くことのたいへんさが実感でき、喜びに昇華するまで、遠慮なくビシバシ使ってやってください。
 「人の気持ちを考えて行動できるようにがんばります。」
 全校集会での2年生代表の決意です。

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 1年生は『悠遊ファーム』で体験学習・宿泊研修です。
 めあては、「みんなでたのしく物事に取り組み、今より絆を深めよう」
 明るく前向きな1年生ですから、芋掘りやパン作り体験に意欲的に取り組み、仲間と共に汗を流し寝食を共にして、必ず絆を深めるだろうと信じています。
 経営者の渡部さんへのインタビューもするとのこと。
 人生の大先輩のお話をしっかり聴いて、深い学習をしてきましょう。
「いろいろ体験し、楽しい宿泊研修にしたいです。」
 今の、その決意を忘れずに。

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 「2学期を『飛躍の学期』にしよう!」
 始業式で、そう確かめ合いました。
 自分自身、仲間の絆、学校と地域への誇り…。
 修学旅行・宿泊研修・職場体験は、「飛躍」をめざすのに、まさしくふさわしい場です。そして、それぞれの学年がそれを期しています。

 再び全校で集ったときに、成長したよと伝えられるように、成長したなと互いに感じられるように、心に誓ったことを大事にしてポジティブに立ち向かっていきましょう。
 宗谷中のみんななら、きっとそうできることでしょう。

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修学旅行―「ふるさと宗谷」を発信に

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 9月4日、3年生がホタテの殻むき実習を行いました。
 「殻むき」とは、ホタテの活貝の殻を道具を使って開け、生の貝柱を取り出すことです。ホタテは、ふるさと宗谷の特産品。実習は、「総合」の授業、本校の『産業学習』の1コマです。
 講師は、校下の清浜在住の相原さん。第2清浜町内会の会長さんであり、宗谷地区子育て連絡協議会の会長さんでもあります。

 このホタテの殻むき実習、実は修学旅行に向けた事前学習の1つでもあります。
 9月8日からの修学旅行期間中、札幌のスーパーマーケットにおいて、「ふるさと宗谷」のホタテを販売する「販売体験」を3年生は行うのです。
 その際に、活貝をお客さんの前で自分の手で殻をむき、取り出した貝柱を試食してもらったり、お客さんの注文に応じて買っていただいた殻付き活ホタテをさばいてあげたりするのです。
 ホタテ殻むき実習は、それに堪えられるための技術を習得する学習なのです。

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 さっそく、相原さんの周りを囲んで、さばき方のお手本を見せてもらいます。
 左手に活貝をもち、右手には殻はずし用の金属製の専用べらをもっています。
「まず、小柱って、食べたら固いところあるでしょ。それをはがします。
 このあたりにあるので、ヘラを貝の横からを差し込んで、はがします。
 そうすると、貝が開きます。」
「次に、このあたりに指を入れて、ひもをもって引っ張ると、ひもだけはずれます。」
「それから、うろをもってこうすると、簡単にとれます。」
 貝の真ん中に、どっかりと、クリーム色の貝柱だけが見事に鎮座しています。
「それから、へらを下に差し込んで、そぎ取るように貝からはずします。
 試食用の場合は、先に、へらでこうやって貝柱を切ってからはずすと、
 やりやすいからね。」
 解説を交えながら、目の前で実際にさばいて教えてくれる相原さん。
 なるほど。でも、あまりに手際が良すぎて、もう1度見たいところです。
「何か質問ない?! じゃあ、もう1回やってみるからね。」
 質問はなかったけれども、雰囲気を察して、もう1度実演です。2度見せてもらって、何とかいけそうな気がしたような子ども達です。
「じゃあ、それぞれやってみて。一人10枚くらいあるからね。」
 各自、テーブルに戻り、家から持参した専用べらをもって、さあチャレンジです。

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 最初はみんな、慎重に取り組んでいます。貝柱を傷つけないように、気をつけながら、ゆっくりとへらを差し入れています…。
「うわあ~」「できたあ~」思わず歓声も。
 生きたホタテを恐る恐るさばいている子もいます。ひもをはずそうとしたら、ビクッと貝柱が動き、驚いて手を引っ込めてしまう場面も。
 でも、さすがみんな、浜の子です。だんだん作業になれて、さばくスピードも増してきました。どうやら、家で「予習」をしてきた子もいたようです…。
 貝柱をとったあとの殻の状態を見て、相原さんが感心しています。
「みんな、うまいわ。殻に残っていないもんね。」
 へたすると、殻に貝柱がこびりついて残ってしまいます。それがあまりありません。
 30分もしないうちに、100枚以上のホタテが9人の3年生の手できれいに処理されました。
 その後、殻むきに関わる質問を相原さんに応えてもらい、授業は終了です。
 最後の相原さんからの激励の言葉です。
「今年のホタテは身が大きく、甘いです。自信を持って販売してきてください。
 それから、せっかく、販売体験をしてくるので、
 何か1つでも得るものを得てきてください。」
 子ども達、心の中で、しっかりうなずいていました。

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 殻むき実習に先立つ、8月30日には、宗谷漁協にお邪魔し、和田販売部長さんから宗谷のホタテについての知識を学んでいます。
・宗谷のホタテは「4年貝」。4年間かけて大きく育てた貝。
・宗谷のホタテは、宗谷海峡の荒波にもまれて身が引き締まり、歯ごたえがある。
・殻が厚いので生命力が強く、活力がある。日持ちがする。
・タウリンが豊富に含まれていて栄養価が高い。
 そして、今年の貝は、とりわけ身が大きく、甘みも強いということです。

 販売実習に向けて、お客さんの目をひきつけるための幟(のぼり)を作り、PRDVDの準備もしています。大きな声を出して、呼び込みをできるように練習もしている3年生です。
 札幌での体験が、よりたくましい子に育つための経験となること、ふるさと宗谷の素晴らしさを改めて発見し、誇りと自信を深める機会になることを信じています。

 販売実習は、次の日時・場所で行います。
近郊の皆さん、このホームページを見ましたら、ぜひお立ち寄りください。

稚内市立宗谷中学校「販売実習」
■日時:9月9日(月)15:30~17:30(予定)
■場所:札幌市南区澄川 東光ストア自衛隊駅前店
■情報:「宗谷のホタテ」とともに、宗谷中生が製造した
     「宗谷中100%ホタテ燻製」も販売します。

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子育て平和の日

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 9月1日は、稚内では「子育て平和の日」です。
 1986(昭和61)年に『子育て平和都市宣言』を行った稚内市は、9月1日を「子育て平和の日」と制定し、その後この日に市内全学校の児童生徒の代表を宗谷岬公園に集めて、恒久の平和を願い決意する機会として、『子育て平和記念式典』を実施しています。
 今年も、市内全学校から児童生徒の代表が集って式典が行われました。

 曇天で、東からの強風が吹きつける、肌寒い、宗谷岬らしい厳しい気候の日でした。でも、みんなきっと、この式典の意義をわかっているのでしょう。強風や肌寒さに負けずにきちんと整列し、まず「黙祷」が行われました。

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 「子育て平和の日」が9月1日とされたのには、悲しい背景があります。
 1983(昭和58)年の9月1日に、稚内市の北100kmほど先のサハリン、モネロン島上空で大韓航空機がソ連の戦闘機に撃墜され、乗客・乗員269名全員の命が奪われるという、世界を震撼させた大事件が起きました。
 稚内の「子育て平和の日」は、そのことに由来しています。
 東西冷戦の時代ではあったものの、まさに私たちの目と鼻の先でそんな悲劇が起きるとは、誰も予想していませんでした。ものすごい衝撃でした。
 稚内市民は、その悲しみと怒りを胸に刻み、平和であることの幸せをかみしめ、同時に平和を守るためには大人が行動すること、平和を希求する子どもを育むことを誓い合いました。
 その決意は、『子育て平和都市宣言』として結実し、「子育て平和の日」を誕生させたのです。

 今年は、その事件からちょうど30年目の年に当たります。
 報道もたくさん入る中での式典でした。

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 式典は、市長さんの主催者あいさつで始まり、大韓航空機事故遺族会代表の方のあいさつ、『子育て平和都市宣言』文の朗読、「子育て平和の日の意義」について話と続きました。
 その次には、市内小中学校のうちブロック代表の児童・生徒から学校で実際に取り組んだ平和をめざす活動や学びの紹介、そして決意が発表されました。
「今年も全校で千羽鶴を折り、『平和学習』を行いました。」
「『いじめのない楽しい学校』にしようと、取り組んでいます。」
「『あいさつ運動』を行い、明るいあいさつを交わし合うように取り組んでいます。」
「学校では、『助け合い』を大事にしています。」
「戦争や争いのない、平和な世界になることを祈っています。」
 各学校における子ども達の取り組みや学びは、まさに希望の光です。また、この交流自体が、参加した子ども達にとって確かな「生きる力」を育む貴重な学習の機会であることを実感しました。
 様々に学んだこと・感じ取ったことを、平和な社会をつくるために、世の中のすべての人たちが幸せを享受できるために活用できる、そんな稚内の子どもにきっと育ち合うことでしょう。

 その後、会場のみんなで『上を向いて歩こう』を合唱しました。
 最後には、市長さん・大韓航空機遺族会の皆さん・各校代表児童生徒が、願いや祈りを書いた短冊をつけた風船を一斉に空に向かって放ちました。
 色とりどりの風船は、東からの強風に乗って、一気に西の空に小さく小さくなっていきました。

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 式典には、宗谷中から生徒会役員の3名が代表参加し、平和への思いを他校の仲間と共有し、『世界平和の鐘』『子育て平和の鐘』を鍾打して平和を祈願してきました。
 3名の感想です。
「遺族会の方のお話を聞いて、今、自分が幸せに過ごせていることを
 改めて感じたし、他の学校の人たちが、仲良く過ごすために
 いろいろなことをやっているんだなと感じました。」
「ブロック代表の『決意発表』の時、
 小学生でもしっかりとしたことを言っていて、びっくりしました。」
「みんなで、『上を向いて歩こう』を歌った時、
 会場が1つになった気がして、すごくよかったです。」

 9月1日、子育て平和の日。
 子ども達にとっては、稚内ぐるみで平和を願い、行動していること、他校の生徒はそんな仲間であることを感じ合う日となったようです。
 そして、大人にとっては、子ども達から勇気をもらった日になりました。

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8月参観日-温かな眼差しに見守られて

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 2学期第1回目の参観日を、昨日実施しました。
 お忙しい中、たくさんのお母さん方が参加してくださいました。
 子ども達が取り組む授業を熱心に見つめ、温かな眼差しを送ってくれていました。

 一方、子ども達は、いつものペースで明るく授業に取り組んでいたようです。

 1年生は音楽の授業でした。
 覗いた時には、文化祭の全校合唱曲『ありがとう』の練習中でした。
 女子は輪を作って、生徒だけで声だし。男子は先生の伴奏に合わせて歌っています。
 歌うパートが違うので、分かれて練習していたようです。
 その次は、男女一緒に合唱です。
 まだ音取りに自信がないのか、ちょっと照れがあるのか、はたまたお互いに「警戒」(?)しあっているのか、まだか細い歌声です。
 この歌声が文化祭でどんなふうに変化していくのか、楽しみです。

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 2年生は数学、『1次関数』の学習でした。
 y=2xと、y=2x+3のグラフの似たところと違うところ。
 3つのグループに分かれて、話し合っています。
 グループの話し合いの発表では・・・
「『傾き』が同じです。」
「『切片』が違います。」
「まったくもう。まだ習っていない用語を使って・・・。」「てへへへ」
「じゃあ『傾き』って、どういうことですか?!」
「は?! えっ! あっ、その、y=axのaのことです。」「ほう・・・」
「ほっ」
 なかなか意欲的に学習に取り組んでいるようです。
 お母さん方も笑顔で見つめています。

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 3年生の教室を覗いた時には、もう授業の終盤でした。
 社会で『選挙』についての学習をしています。
「日本では選挙は『権利』としてありますが、オーストラリアでは選挙に行かないと
 罰則があり、国民の『義務』ともいえるようになっています。
 皆さんは、このことをどう思いますか?」
 初めて知りました。勉強になります。子ども達は、グループで意見交換です。
 短い時間で話し合いをまとめ、代表が発表します。
「私たちのグループは反対です。それは、
 罰があるから選挙に行くというのは、ちょっと違うのではないかと思うからです。」
「ぼくたちのグループは賛成です。
 それは、社会にとってはよいのではないかと思うからです。」
 未来の主権者たちはそれぞれに学習課題を受けとめ、考えています。
 参観しているお母さん方も、頼もしそうに見つめています。

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 授業参観の後は、学級ごとの懇談会。
 1学期や夏休みを通じての子ども達の成長を語り合えるように、担任の先生方は準備し、臨みました。また、2学期の学級づくりの方針や学校と家庭の力合わせについても、呼びかけました。
 1年生は、「ほめ言葉のシャワー」や「じゃんけんトーク」の様子を映像で見たとのこと。子ども達の楽しげな姿を見て、お母さん方はにっこり。
 2年生は夏休みの家庭での過ごし方を交流。ちょっとPCゲームにはまっているのが課題だなと確かめ合えたとのこと。
 3年生は修学旅行計画を説明。修学旅行の話で盛り上がったようです。

 2学期が始まってもうずいぶん経ったような気がしますが、まだ1週間が終わっただけ。2学期の子どもらの成長のための力合わせは、スタートしたばかりです。
 子ども達一人ひとりが大きく成長する「飛躍の2学期」にするために、保護者の皆さん、どうか今学期も力強い応援、強力なタッグをどうか宜しくお願いします。

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最北端のアルメリア花壇―草取りのお手伝いに

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 日本最北端、宗谷岬。
 海辺にある最北端の碑を彩るように、手前の両側にアルメリアの花を植えた花壇があります。また、最北端の碑から坂道を少し上ると、「平和公園」があります。その公園に創られた、折鶴が羽を広げたような『祈りの塔』の周囲にも、アルメリアの花を植えた花壇があります。
 いずれも、宗谷漁業協同組合女性部の皆さんの手で作られ、観光客の皆さんにも景観を楽しんでもらえるようにと手入れされています。

 「アルメリア」とは「海の近く」と言う意味で、自生環境にちなむ名だそうです。宗谷岬のきびしい自然環境の中でも、アルメリアは、まりものような濃い緑の葉の中からひょろりと茎を長く伸ばし、その先端に玉状の、可憐なピンクの花を毎年咲かせます。
 昨日は、そのアルメリアの花壇の草取りのお手伝いに、生徒が出かけました。

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 作業の前に簡単な始まりの会をもちました。
 宗谷漁協女性部の神部長さんがご挨拶をしてくれました。
「1983(昭和58)年に起きた大韓航空機事件で亡くなった方、
 海の事故で亡くなった方々の鎮魂のために、アルメリアの花壇を作りました。
 今年で29年目となります。
 宗谷中の皆さんが花壇の草取りをお手伝いしてくれるようになって、10年ほどです。
 先ほど、観光客の方に、『これから何があるのですか?』と聞かれて、
 『宗谷中の生徒さん達が来てくれて、花壇の草取りをするのです』と答えたら、
 『それは素敵なことですね』と言われました。今日は宜しくお願いします。」

 アルメリアの花壇が宗谷岬にある由来―それは、無念の魂を鎮め、平和を祈る願いでした。その、大事な花壇に、アルメリアのピンクの小花が美しく咲き誇り、心洗うような最北端の景観を生みだすために、漁協女性部の皆さんは日頃から手入れに余念がありません。

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 いつもいつも、地域に支えられ、応援されている宗谷中生です。改めて、その恩返しに、子ども達に今日はがんばってほしいなと感じました。
 また、平和への願いを強く持つ最北端の地に育つ子ども達には、地域の一員として、最北端の素敵な景観を味わいに来る観光客の皆さんを迎え入れるお手伝いができる人になってほしいとも感じました。

 さあ、作業開始です。
「うわあ、ちくちく痛え。」「つまようじみたいだ。」
「枯れた花や、花が終わった、そのちくちくする茎もとるんだよ。」
 フツー(?)の中学生なので、作業が始まると、フツーににぎやかにやり始めます。

「ほら、手、動いてないぞ。」
 今日は、先生方も総出で、一緒に作業です。
「あれ、ずっとそこにいるんじゃないの?! いつまでそこにいるの?!」
「まだ、きれいにとれてないんですう。」
 おしゃべりしながら、作業しているグループもあります。
 漁協女性部の皆さんは、作業にいそしみながら、それでも笑顔です。

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 そんな中、一切無駄話もせず、黙々と作業に励む3年生もいます。
「すごいね。ずっと手を休めずにやってるね。」
「えっ?! そんなこと、ないです…。」
 やっぱり、黙々と作業を続けています。

 小1時間で、作業終了。
 たくさんがんばった子も、それなりにがんばれた子も両方あったようですが、みんなで作業すると、やはり結構な力になります。かごには、摘み取った雑草、枯れた花・茎が積まれました。

「今日は、皆さんががんばってくれたおかげで、たいへんきれいになりました。
 それから、久しぶりに若々しい声を聞いて元気をもらいました。
 今日はありがとうございました。
 宗谷中の皆さんと一緒にできるのは嬉しいので、またどうか宜しくお願いします。」
 終りの会で、女性部長の神さんから、そんなお言葉をいただきました。

 さて、やり終えての、子ども達の感想です。
「疲れたけど、終わってきれいになってるのを見てやりがいを感じました。
 観光客の人に感心されて、やる気upしました。(笑)きれいになって良かったです。」
「とても、アルメリアをきれいにできたので、良かった。
 ずっと同じ姿勢だったので、けっこう腰がいたかったです。」
「遠くから見た時は『意外と雑草すくない』と思ったけど、
 近くでよく見たら、けっこうたくさんあったので驚きました。
 バスから花だんをみた時、本当にきれいになっていたので、うれしかったです。」

 今回の段取りをつけてくれ、中学生と一緒になって作業を行い、子ども達に大事なことを伝えてくれ激励して下さった、宗谷漁協女性部の神部長さん、副部長の久米谷さん・富澤さん・津山さん、大変お疲れ様でした。
 それから、ミスタードーナッツ、ご馳走様でした。「おいしかったです。」と、子ども達から。宗谷漁協さんから、お茶もいただきました。
 かえってお世話になりました。本当にありがとうございました。

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